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漫画◆星降る王国のニナ1巻・2巻・3巻◆の感想&ちょこっと試し読み

もやしのレベル…コミック3巻読了(2020年10月) ※おいおい巻ごとに感想を分離する予定です(≧∇≦)

本当の名前を呼んでほしい。宿命なんて言うな

このお話はですねー…貧民孤児のヒロイン『ニナ』の『生きる意味』を頑張るお話だと思うのです。

一言では言い表すのが難しい。切ないラブロマンス、シンデレラストーリー…だけどそんな前面にラブはなく、ハッピー感もなく、シンデレラになれてよかった、と素直に言えるのでもなく。

作中、ヒロインの立場も何度か大きく変わりいろんな登場人物が出ますが、一貫して感じるのは『星の下の宿命』ではなく『自分で選択した未来』がキーということ。

孤児だったニナが、輿入れ前に事故で亡くなったフェルトナ国の巫女姫アリシャと同じ瞳の色だったことから、替え玉として秘密裏に王宮へ連れていかれるところから始まります。澄んだ瑠璃色の瞳は神に通ずる希少な色。

いろいろと困難もありますが、気丈で前向き、賢く明るい彼女は頑張るのです。国のためではなく、宿命ではなく。自分で決めたから。 ニナにとっては、さらわれるところから始まった迷惑なシンデレラストーリーで被害者なのですが。自分であの人の役に立ちたいと思ったから、まだ恋の感情も知らない世間知らずの孤児の娘が、好きな人のために王女アリシャになって大国へ嫁ぎ、世紀の大詐欺を決行することにするのです。

異端でも何者かでありたいニナ。アズール、そしてセトも?

とはいえ、そういった政治的な話ってそれほどメインには出てこないし、別に大活劇というわけでもないです。 やっていることはとどのつまり詐欺なんですが、ニナ一人でやれるわけもなく、ニナをさらったアズール王子もその周りの一部の人も、ニナを偽物とわかって王女に仕立てているわけで。

そんなアズールもアズールで、25歳の彼が第二王子で幼い義弟が第一王子であることの理由、そして自分自身の存在についても、ニナに出会ってから今まで当たり前としていたことが変わる雰囲気が。

隣国の嫁ぎ先の相手セト王子も、まだ本当の心はベールに包まれていますが、彼は彼で思うところが見え隠れしているのをニナは鋭く察知し理解しようとしています。なんか分かりにくい人ですが、出さないだけでルールがあるよう。ニナの心を察知する能力が発動しつつあるかな…?

まっすぐでユーモアもあって人好きのするニナは、そういった人の心の機微をとらえるのがうまいんでしょうね。ちょっと雑なところも人に好かれやすい。見ていて素直に応援したくなるヒロインです。

気になるラブ要素と今後の展開は…

2020年10月の3巻まで出た現在、彼女と周りの生きざま的なところがメインで恋愛要素はほんのり程度、ラブなシーンはあまり出てきませんが、ニナの行動の源も恋心からきているし基本としてはラブストーリーです。

ちなみにお相手はイケメンしか出ません(当然ですが。笑)。 もやしとしてはですね~、セト推しなんですよねー! 3巻ばっかり繰り返し読んでいますよ。セト×ニナでいいんじゃないかなー…ダメ? デレたところは多く見積もっても全体の0.5%くらいですが、分類としてはツンデレ系な方ではないでしょうか! 甘さは全くないのだけど、ふとしたところが逆に甘く感じるというか。ニナといい感じになりそうな。なってほしいなー幸せというものを感じてほしい。

そこで気になる1巻の冒頭。 そう、試し読みでページめくってすぐのあのカラーページ、ニナがフェルトナ国の囚人として捕まっていて、アズールの前に引き出されている様子のシーン。

全部読んでもう一度1巻の冒頭を読む…『あの人に二度殺される』。

…あの人ってアズールですよね…。だって1度目はアズールに『殺された』のをよしとしたニナだし。 なんでなん?? 何があった??

次は2021年2月かー。4回で1冊にまとまるから半年以上待たなくてよいけど、早く続きが読みたい!

星降る王国のニナ 3巻

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著者:リカチ 発行:講談社 雑誌:BE・LOVE